アーカイブ | 2月 2012

SEM(PPC・SEO)領域で仕事を始めたい方へ

辻さん
SEOのスキルセット/あるいはSEO業界へのお誘い
を読んで思うことがあったので、書いておきます。

検索エンジンマーケティング(SEM)の領域では
SEO(検索エンジン最適化)とPPC(リスティング)が語られます。

もう7年近く前の話ですが
僕が大学4年でヒマしてた頃に、某大手IT企業のアルバイトとして
仕事させてもらったのがPPCでした。

当時は、今ほどロジックがしっかりしてなくて
1円単位で、入札しながら
競合他社が入札している金額の1円低い単価を設定して運用してました。(オトナの事情)

Overtureも出始めだったので、US時間で管理画面の数値が変わったり
入金にも気を遣っていた記憶があります。

SEMに対して、僕はPPCから入った人間です。
(アルバイトの約10ヶ月くらいですが)

大学卒業後、他の業種を転々としながらSEOと出会います。
4年くらい前になります。

もともとHTMLは知っていたので
どうやって、検索エンジンに対して分かりやすいソースにするか
被リンクの構築はどうするかとか、
ほぼ独学で、失敗しながらも幾つか成果を出すこともできました。

そして、現在はPPC・SEOをどちら従事する
孤独なWebマーケッターです。

PPC・SEOを経験して思うこと

同じ領域でも似て非なる2つを経験して思うのですが
SEOをやりたい!という人間に対して、どうやってその魅力を説明したら良いのかが、
僕には上手く言葉で説明ができません。
(最終的なゴールイメージを沸かせてあげられる自信がないという意味で)

ですが、PPCであれば端的にそして、魅力的に
少しは、説明ができるように思います。

辻さんのTwitterにもあるのですが

「PPCとSEOは、ピッチャーとバッターのような差と思います。
 同じフィールドで働く場合が多いですし、一致する部分も多いですし、
 ピッチャーもバット持ちますしバッターも玉を投げますが、
 求められるスキルは違う部分が大半、というような。」

参照URL:https://twitter.com/#!/tsuj/status/169572221403152385

SEMの領域でもそれぞれ微妙に違っていて
求められるスキルはPPCの方が若干ですがSEOより少ない様に思います。

ただ、だからと言って簡単と言う訳ではなく
簡単に始めることができるPPCだからこそ、奥がとてつもなく深く
日本に「本物のプロ」は僕が知る限りでは数人しかいません。

求められるスキルが多いSEOは
PPCをやってみて
本気でWebマーケティングの領域で仕事したい!
と思う人がチャレンジしてみたらどうかなあって思っています。

もし、Webマーケティングを仕事にしたい!
という人がいたなら、僕は迷わずPPCからやってみたらと言います。

何故か。

Webマーケティングって言葉の仕事の様に思う

僕は
PPC ⇒ SEO ⇒ PPC・SEO(どちらも)
という感じで経験してきました。

そこでいつも思うことは、PPCを知っている人がSEOをやったら
かなり、強いのではないか?です。

辻さんのTweetに

「しっかりとPPCをやった人のキーワード感覚は
 SEO専門家よりも鋭い場合が多いし有りだなぁ。」

参照URL:https://twitter.com/#!/tsuj/status/169569154385448960

と、あるように

キーワード感覚をSEOで学ぶのは難しい
というのが自論です。

キーワード感覚とは、ユーザーのニーズを汲み取る感覚
だと思っていて、
予め指定されたキーワードを施策するSEOと
ユーザーのニーズを予め予測して施策するPPCとでは
圧倒的に、感覚を養う脳が違う様に思えます。

決められたキーワードについてSEOしましょう!
というのは、実際に仕事をしてみると結構ツライ局面にぶち当たることも少なくありません。
(そういうSEOの仕方をしてるから悪いんだ!!!という意見があるのは覚悟)

ユーザのニーズを満たしてあげよう!
というWebマーケティングの考え方から言うと
SEOもPPCも「言葉」がありきで
SEOよりもPPCで鍛えた方が、今後のキャリアを積む上でも良いと思うし
結果、ユーザーに、クライアントに喜んでもらえるのではないか。
と考えています。

広告文を作る上で、USPを文字数内でどう表現するかという思考は
・被リンク構築
・ライティング
と言ったSEO施策にとても役に立つのではないかと思います。

「言葉」をきっかけとしてユーザーを最後まで誘導してあげられるか
という意味で、Webマーケティングは
「言葉」の仕事の様に最近思っています。

どちらにも必須のスキル

SEM領域で働いていらっしゃる方や、そのプレーヤーを欲しがる方とお話する機会があります。
そのとき、「解析」「データマイニング」が必要という話になります。

そこで僕みたいな現場の人間は、二の足を踏んでしまいます。

解析するスキルがまだまだで
解析にリソースを掛けると
とんでもない時間を費やして、最終的には「何だっけ?」
となることが、予想できて恐いからです。
(スキルが足りないことが一番の要因です)

解析することが目的となってしまって、
仮説立てて「行動」に移すまでの時間が惜しいと思ってしまいます。

解析は自分にとって、物凄いジレンマを感じるところであって
スキルをあげていかないといけないと感じています。

また、現場も、市場も必要としているのが
「解析」「データマイニング」が出来るプレーヤーなのだと
最近、実感することです。

日々のCV数や諸々の数字は管理画面上で確認できますし
日々の順位推移はGRCを見れば確認できます。
それ以上を1人で行おうとすると

「すべてを一人で網羅しようとするといろいろなものを捨てないといけないですね。
 健康で文化的な最低限度の生活とか。幸せな結婚とか。
 2月14日にひとつもチョコレートをもらえないようになる覚悟とか。
 これを書きながらディスプレイが滲んでも
 キーボードを打ち続けられる技能が必要になることとか。」

・・・となってしまいます。

不可能に近い高いレベルを実現できるのは、辻さんくらいかと。

それでも今後
「解析」「データマイニング」は間違いなく、必須です。

ゴールから逆算して、どのルートが良いだとか
どのページが良くないとか
そういったある種、コンサルティング要素の視点でサイトを見ることができたなら
その後についてくる
PPCやSEOを円滑に且つ、間違いの少ない道筋で実施できるのかなと。

この領域はとても、面白い。
でも、凄く奥が深い。 だから面白い。

これからSEMの領域に足を踏み入れる場合
僕だったら、PPC+解析のスキルセットから身に付けた方が
今後のキャリアを考えた上では、良いのかなと思っています。

どれをやるにせよ、とても骨が折れますが
クライアントの満足が目の前で見れたら、それを凌駕する喜びが待っています。

SEM領域はたのしいんです!!!(大声で)
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様々な考え方があると思いますので
これが正解だ!なんてことは思っておりません。
個人的な意見として、書かせてもらいました。

業界経験も浅いクソガキが偉そうに・・・スミマセン。